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ツチノウエノタマゴケ

Weissia crispa

2019/2/16 海上の森(愛知県瀬戸市)

 

海上の森に隣接する畑の土手に見つかりました。

蒴はほぼ成熟状態と思われます。

トジクチゴケとよく似ていますが、蒴柄が極端に短いなど、胞子体があれば識別は難しくはなさそうです。

 

2ー3.生育地

4.左:湿った時、右:乾いたとき。

  茎は長さ5mmくらいで、よく枝分かれしています。

 

5.乾くと葉は強く巻縮します。

6.蒴柄が見えるように、葉を少し取り外したところ。

7.蒴はほぼ球形で、先端は細長いくちばし状になります。

  蒴柄は0.25mm、茶色い部分(足)を入れると0.5mm以上になります。

8.破裂した蒴がありました。やはり閉鎖果のようですね。

9.胞子は径20-25㎛。うまくピントが合わなかったのですが、表面はベルカです。

10.葉は長さ2-2.5mm程度。

11.腹側から見たところ。葉先は中肋が少し突出します。全体が内曲しています。

12.葉中部。葉身細胞は径8㎛程度。パピラが多く、細胞の輪郭は不明瞭です。

13.腹側からみると、内曲しているのがよくわかります。

14.葉基部。30×10㎛くらいの細胞が多いように見えます。