Riccia oryzicola
2019/3 海上の森(愛知県瀬戸市)
田んぼの土に、まばらに点々と生えていました。
雨上がりだったせいか、この時は水没しているものが多かったったのですが、普段は水没していないはずです。
Riccia oryzicolaは2017年に新種として報告されたました。
それまではミドリハタケゴケなどといっしょに扱われていたようです。
4. 葉状体の幅は2mmくらいまで。
胞子嚢が黒っぽく透けてみえますが、背面が盛り上がってくる様子はありません。
5. 背面の溝は、葉状体の周辺部では深く、中心部では浅くなります。
6. 腹面。仮根が密生しているのを取り除いた状態です。
胞子嚢が今にも破れそうになっています。
7. 葉状体の厚さは0.5ー1mm。背面側は、ハタケゴケと同様に櫛の歯状の細胞が並びます。
気室はありません。
8. 胞子嚢のあった空間が大きく見えます。腹面側がとても薄くなっています。
9. 背面側の端細胞。文献では厚壁になるとのことですが、ピントの合わせ方などによって違って見えるので、これは微妙です。
10. 胞子の遠心面。網目は8個くらいというのでしょうか。
表面は平滑で、パピラなどはみられません。
11. 胞子の直径は75-90㎛、周囲の翼はやや波打ちますが、鋸歯はなく、肥厚やパピラなどもありません。
12. 求心面。