タイ類・ツノゴケ類

Metzgeria consanguinea 2018/9 明治温泉(長野県茅野市) コモチフタマタゴケの標本を見直していたところ、1つだけ植物体が青く染まったものがありました。 乾燥標本が青く染まるフタマタゴケとしては、ヨーロッパ産のM. fluticulosaを考えましたが、この種はもともとはコモチイトゴケM. temperataと認識されていたようで、とても形態が似ているようです。...
Metzgeria leptoneura 2023/12 設楽町八橋(愛知県) まばらに無性芽を付けているフタマタゴケです。 葉縁や中肋腹側の毛が多い印象です。 生殖器は見つけられませんでした。
=Trilophozia quinquedentata 2023/9 千町が原(岐阜県高山市) 亜高山帯の林床のヒシャクゴケの塊の中に紛れて生えていました。 葉が大きく3裂するのはイチョウゴケと似ていますが、イチョウゴケは葉が明瞭に樋状になるのに対して、こちらは少し凹むくらいの印象です。 情報が少なく、あまり同定に自信がないのですが、他に該当しそうな種は思い当たらず。
Gymnocolea inflata 2023/9 千町が原(岐阜県高山市) 葉の形はウキヤバネゴケにそっくりですが、葉が重なり合ってついているし、生育環境も少し違いそうなので、間違えることはないように思います。
Odontoschisma fluitans 2023/9 千町が原(岐阜県高山市) 丸みを帯びた葉が可愛い印象です。 高層湿原の池塘に、水草のように生えていました。 平凡社図鑑ではCladopodiella fluitansですが、片桐・古木「日本産タイ類・ツノゴケ類チェックリスト,2018」ではOdontoschismaとなっています。しかし、クチキゴケとは全く違った印象です。
Neoorthocaulis attenuatus 2023/9 千町が原(岐阜県高山市) 亜高山帯の林床から、硬そうな棒のような、鞭枝のようなものがたくさん立ち上がっていました。 採取してみると、茎の先がひも状に伸びているようです。 このような生長をするコケは、ホソイチョウゴケのほかには思い当たりませんでした。
Anthelia juratzkana 2023/9 乗鞍岳(岐阜県高山市) 標高2,500m超の岩礫地帯で見つけました。 地衣類か藻類が岩の上を這いまわっているのかと思いましたが、よく見るとタイ類でした。 白っぽい色といい、葉のつき方や形といい、とてもユニークです。
Mannia flagrans 2023/9 戸台口(長野県伊那市) ジンガサゴケのような雰囲気ですが、葉状体の周りから白い毛のようなもの(腹鱗片の付属物)が出ているのが気になって、調べてみました。 生殖器が見当たらずですが、葉状タイ類でこのような特徴があるのはほかに心当たりがありませんが、どうでしょうか。...
Anastrophyllum michauxii 2023/9 麦草峠(長野県茅野市) 葉が折りたたまれて、先が2裂しているので、ミゾゴケの仲間かと思いました。 無性芽や花被が無いと間違えそうです。 茎の先ほど葉が大きくなる傾向があります。 葉は樋状に折りたたまれ、背片側がやや小さいです。
Plagiochila porelloides 2023/9 麦草峠(長野県茅野市) これも達人に教えていただきました。 葉の形はマルバハネゴケなどに似ていますが、葉の背縁、腹縁が内側に巻きこむことや、下向きについているところが独特です。

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