ウキヤバネゴケ

Odontoschisma fluitans 2023/9 千町が原(岐阜県高山市)

 

丸みを帯びた葉が可愛い印象です。

高層湿原の池塘に、水草のように生えていました。

平凡社図鑑ではCladopodiella fluitansですが、片桐・古木「日本産タイ類・ツノゴケ類チェックリスト,2018」ではOdontoschismaとなっています。しかし、クチキゴケとは全く違った印象です。

2. 池塘に黒い塊状でうかんでいました。

3. 岸辺のミズゴケの中には、黄緑色の個体が混生しているようです。

4. 背側から。

5. 腹側から。枝葉少ないですが、腹面からムチゴケ型分枝をするようです。

6-7. 葉は0.8mmくらいから1mm超まであります。

 1/5くらいまで2裂していて、裂片の先は丸みを帯びています。

8-9. 葉身細胞は薄壁、平滑でトリゴンはありません。油体は各細胞に5個くらいで、微粒の集合。

10-11. 腹葉は小さく、茎先端の若い部分でないと見つけにくいです。