Anthoceros agrestis
2019/3 海上の森(愛知県瀬戸市)
湿った田んぼの畔に、ハタケゴケなどに混じって、濃緑色のロゼットが点在していました。
胞子が未熟なためやや不安もありますが、葉状体の感じからナガサキツノゴケと考えています。
3. ロゼットは径1-2cm程度。一部は枯れたのか、茶色くなっています。
4. 所々に胞子体がついていますが、まだ若いようです。蒴基部の包膜は平滑で、トゲなどは見当たりません。
5. 葉状体背面はごつごつしており、突起の先端には穴が開いているものも確認できます。
6-7. 蒴は未熟ですが、気孔がたくさんついています。
8. 葉状体の厚さは0.5mmくらいはありました。大きな気室がたくさんあります。
表皮細胞よりも内部の細胞の方が大きいようです。
9. 表皮細胞。大きさ、形はバラバラですが、薄壁でトリゴンはなく、50㎛以下のものが多いようです。
各細胞には葉緑体が1つ。
10. 葉状体内部にピントを合わせると、大きな気室を透かし見ることができます。
11-12. 背面には所々に穴があり、胞子嚢?が見えました。
写真にはありませんが、ラン藻が共生しているようで、ラン藻の塊が所々にありました。