アナナシツノゴケ

Megaceros flagellaris

2019/7 作手菅沼(愛知県新城市)

 

スギ林の細流に横たわるスギの朽木の上や岩上に生えていました。

 

1. 時々冠水するような水際に生えています。ナミガタスジゴケも一緒に生えています。

2. やや間伐もされていますが、薄暗いスギ林で、緩やかな傾斜地

3. 蒴は基部近くまで裂けています。ほぼ胞子を放出してしまったようです。

4. 葉状体背面にはたくさんの緑の粒がみられます。無性芽のようにも見えます。

5. 腹面。目立たないですが、仮根(粘液毛?)がまばらに生えています。

6. 蒴壁には気孔がありません。

7. 葉状体内部には間隙は無いようです。

8. 葉状体腹面付近

9. 背面。表皮細胞には各細胞1個のピレノイドがあります。2個ある細胞も少し。

10. 腹面。細胞間隙は無いのですが、気室孔のような構造があります。

11. 弾糸。らせん状です。

12. 無性芽のようなもの。アナナシツノゴケには無性芽は無いということですから、これは胞子が発芽した若い配偶体ではないでしょうか。