タカネハネゴケ

Plagiochila semidecurrens var. semidecurrens

2019/8 白鳥山(愛知県設楽町)Alt. 920m

 

スギ・ヒノキ林内の斜面の低木に、蘚類に混じって生育していました。

マルバハネゴケに似ていますが、葉にビッタがあるので、タカネハネゴケと考えています。

 

1. 茎は長さ5cmくらいになり、分枝は少ない。

2. 生育場所は低木の根元付近。

3. 腹面。

4. 背面。背縁基部は下延します。

5. 横からみると、葉が全体的に腹側に偏向しているのがわかります。

6. 葉は長さ1.5mm、下延部分をいれると2mmくらい。歯が20~30くらい、背縁の歯は3個くらいまでです。

7. 葉は数細胞長さで鋭い。

8. 葉身細胞は径20㎛前後で、トリゴンは大きかったり、小さかったり。油体は5個程度で微粒の集合。

9. 葉の基部はビッタ状で、やや細長い細胞となります。

10. 茎の腹側には透明の仮根が散生します。

11. 腹葉? 数細胞の毛状のものが数個集まっています。