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オオミゴケ

Drummondia sinensis

2019/10 吉野山(奈良県吉野町)、1951/4 犬山城(愛知県犬山市)

 

吉野山の石垣を、若い蒴をつけたオオミゴケが被っていました。

少し大型のミノゴケといったところでしょうか。

ただし、帽に毛はありません。

 

2. 地衣類や他のコケも多く、かなり良い湿度環境なのでしょう。

3. たくさん蒴をつけています。

4. 乾くと、葉は茎に密着しますが、あまり巻縮しません。

5. 2-3mmくらいの短い枝を密に出しています。

ここからは、犬山城でとられた高木コレクションの標本です。

6. 葉は少し舟形に凹む傾向があるようです。

7. 蒴柄は黄色で5mm。蒴は直立します。

8. 蓋は皿状ですが、長い嘴がついています。

9ー10. 葉は長さ1.5mmくらい。全縁で、中肋が太く、葉先が凸状になります。バーは0.2mm

11. 葉先。バーは50μm、以下同じ

12. 葉身細胞は長さ5-10μmくらい。厚壁ですが、パピラはありません。

13-14. 葉縁基部は方形で厚壁の細胞が並んでいます。