Dichodontium pellucidum
1953/6 三国山(愛知県豊田市)
高木コレクションの標本です。
シッポゴケ科でパピラのある種はとても少ないです。
2. 乾くと葉は内曲し、葉先が丸くなる傾向があるようです。
3. 湿っても葉は内曲気味です。古い標本のせいでしょうか。
4. 茎長は1cmくらい、少し枝も出ています。
蒴柄は1cm未満、基部は赤味を帯びますが、ほぼ黄色です。
5. 蒴は直立、またはやや傾く程度。
6. 蒴歯。シッポゴケ科の蒴歯は一列で、内蒴歯は無いと思いますが、毛のように飛び出て見えるのは、何でしょうか?
7ー8. 蒴歯は基部近くまで2裂しています。バーは100㎛(7)、50μm(8)
9. 葉は披針形で、シッポゴケ科にしてはかなり幅広い印象。葉先は鈍頭。バーは0.5mm
10. 葉上部には大きいパピラがあります。鈍いトゲ状です。バーは50μm、以下同じ
11. 葉中部のパピラは少し小さめ。細胞は8-10μmくらい。
12. 葉基部にはパピラはありません。
13. 中肋背面。パピラのある細胞が4列くらいで並んでいます。