Pleuridium japonicum
1998/4 愛知県新城市
高木典雄先生のコレクションを見せていただいています。
これは、田んぼの畔に生えていたようです。
成熟間近の蒴をたくさんつけていました。
ツチノウエノタマゴケに似ていますが、乾いても葉がほとんど巻縮しないところが大きな違いでしょうか。
標本にはP. subulatumと記されていましたが、日本産のP. subulatumとされていたものはほとんどがP. japonicumだったそうです。P. subulatum ホソバノキンチャクゴケは栃木県と岡山県でしか見つかっていないらしい。
1. 茎は2mmくらいしかありません。
2. 短い蒴柄に、卵型~球形の蒴がついています。
蒴は蓋のない閉鎖果ですが、先端がくちばしのように尖ります。
3. 蒴。バーは0.5mm
4. 帽は僧帽型で、蒴の一部を被うくらいの大きさしかありません。バーは200μm
5. 胞子は直径2μmくらいで、表面は小さなパピラでおおわれています。バーは50μm
6. 葉は長さ2mm。披針形で、上部には小さな歯があります。バーは0.5㎜
7. 中肋は葉上部の大部分を占めています。中肋背面には歯があります。バーは50μm
8. 葉中部。バーは50μm
9. 葉基部。中肋の幅は葉の1/2くらい。バーは50μm