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ホンコンホウオウゴケ

Fissidens oblongifolius

2020/10 雨生山(愛知県新城市)

 

Fissidensは日本では100種近くが報告されているようですが、実態はどうなんでしょうか。

小型Fissidensの同定は難しいですが、平凡社図鑑の掲載種の範囲で調べました。

図鑑の記載にはほぼ一致するようですので、oblongifoliusでよいと思います。

2. 谷に沿った林道沿いの薄暗い岩壁に着生していました。

3. 乾くと葉先が巻くようです。

4ー5. 茎は葉を含めて4mmくらい、葉は10対くらいのものが多いようです。

 蒴柄は4㎜くらい、黄色っぽくて平滑です。

 普通葉にも苞葉にも舷はみあたりません。

6-7. 蒴はほぼ直立で非相称。

8. 葉先はやや鋭頭、中肋は葉頂下までです。

9. 背翼の基部は丸く、下延しません。

10. 背翼と上翼の細胞は10㎛程度でやや厚壁、全体が膨らむマミラのようです。

11. 背翼の葉縁は丸い葉身細胞の形に沿った鋸歯がみられます。

12. 腹翼の葉身細胞は、背翼よりもやや大きく10-15㎛くらいで、マミラではありません。

13. 腹翼の葉縁の鋸歯はやや弱いように見えました。