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カンムリゴケ

Micromitrium tenerum

2021/1 海上の森(愛知県瀬戸市)

 

葉の形などからM. austiniiというべきかもしれませんが、

austiniiはtenerumのシノニムという話もあるので、ここではtenerumとしておきます。

胞子は未熟なものから、成熟して蒴が割れているものまで、混在しているようです。

2-3. 水抜きしたため池の砂地に、コロニーが点在していました。

4. 茎はほとんどなく、葉は8枚くらい、蒴は径0.3mmくらいの球形です。

5. 蒴がみえやすいように、葉を少し外したところ。

6. 胞子表面は、ごつごつしています。パピラがあるというべきでしょうか。

7. 胞子は径30㎛くらい。少しいびつな形をしています。

8-9. 大きめの葉は、長さ1mm以上あります。中肋はありません。

10-11. 葉先には丸みを帯びた鋸歯があります。

 葉身細胞は長さ100㎛以上、幅30㎛くらい。

12. 葉基部。

13.蒴を割って、検鏡しました。蒴には気孔がなく、表皮細胞は大きいです。

 割れ目には透明の弦のようなものが見えます。不規則に破れるのではなく、あらかじめ割れる位置が決まっているのかもしれません。