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コカモジゴケ

Dicranum mayrii

2021/2 タカドヤ湿地(愛知県豊田市)Alt. 800m

 

池の畔の樹幹に着生していました。蒴を付けたコモチイトゴケが混生しています。

小枝上の無性芽を付けていました。

ヒメカモジゴケとの区別が難しいのですが、中肋背面が突出し、多くのトゲがあるので、コカモジゴケとしておきます。

2. 樹幹に着生。

3. 湿ったところ。茎は1cmくらい。葉はあまり広がりません。

4. 乾いたところ。葉は少し縮れます。

5. ところどころに枝状の無性芽が見えます。赤色の蒴柄はコモチイトゴケ。

6. 茎には薄茶色の仮根が密生しています。

7. 無性芽は1mmから3mmくらいのが多い。

8-9. 葉は3-5mmくらい。中肋の幅は、葉基部の幅の1/5くらいでした。

10. 翼細胞は薄茶色で、はっきりと分化しています。

11. 葉身細胞はやや厚壁で、肥厚は見られません。

 茎上部の背面では、ごく一部の細胞にパピラがみられました。

 葉縁は不規則で小さな鋸歯があります。

12. 葉先付近の鋸歯は少し大きい。

13. 葉上部では、中肋背面に大きなトゲがあります。

14. 葉上部の断面。

15. 葉中下部の断面。