ミドリゼニゴケ

Aneura pinguis

2021/5 鷹ノ巣山(愛知県設楽町)

 

なだらかな斜面林内の沢筋にある腐木を覆っていました。

ツヤの無い、黄緑~白緑色の大型の葉状タイ類です。

2. 周囲にはコセイタカスギゴケなど多くのコケが生えています。

3. 雄株。葉縁には多くの短側枝がついています。

4. 短側枝からは造精器が頭を出していました。(赤囲み)

5. 隣には雌株も生えていました。

6. 胞子体は腹面から出ています。

7. 胞子を散布中。

8. 胞子と弾糸

9. 葉状体の断面。中央では10細胞層くらいになり、かなり分厚いタルスです。

10. 葉縁の単細胞層は1~2細胞幅しかありません。

11. 表皮細胞は6角形で薄壁、平滑です。

12. 油体は微粒の集合で、各細胞に数十個あります。

13. 葉状体の腹面先端をみると、粘液毛が確認できます。粘液毛にも油体がみられます。