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イトヒバゴケ

Cryphaea obovatocarpa

1951/11 大入渓谷(愛知県豊根村) N. Takaki 11024

 

民家近くのカキやクワの樹枝に接着して生えるということです。

国の絶滅危惧Ⅰ類に指定されています。

カキやクワは減ってきているし、民家の敷地に勝手に入って調査することもできないので、いまだにフィールドでは見たことがありません。

 

一次茎はちぎれてしまってよくわかりませんでしたが、二次茎は3㎝くらいで、短い枝を不規則に出しています。

2. 乾くと葉は茎に密着します。

3. 湿ると、斜めに開きます。

4. 蒴柄はほとんど伸びず、蒴は苞葉に沈生します。

 古い標本のせいか、蒴歯は脱落してしまったように見えます。

5. 二次茎の葉は2mmくらい。ほぼ全縁で、翼細胞の区画も不明瞭です。

6. 葉身細胞は15~20㎛くらいで、背面の上端に小さなパピラがあります。

7. 葉基部は広く下延します。翼細胞は横長になるようです。