ハナシヒシャクゴケ

Scapania integerrima 2021/10 鬼岩(岐阜県瑞浪市)

 

シタバヒシャクゴケと似ているように思いますが、配偶体が少し大きめに感じます。

近くにあったシタバヒシャクゴケは真っ赤になっていましたが、こちらは赤みがほとんどありません。

決め手は、花被先端の鋸歯が鋭いところでしょうか。

2. 歩道沿いの岩壁に着いていたように記憶しています。

3. 茎は数cmありますが、まともに葉がついているのは先端1cmくらいだけです。

4. 茎の先端ほど葉が大きくなるようです。背片は少し起き上がり気味。

 古そうな花被をつけていました。

5. 腹面。腹片基部はほとんど下延していません。

6. 腹片は大きいものは1mm以上で、先端はとがり、全体に不規則な荒い鋸歯があります。

 背片は腹片の1/2以上の大きさ。

7. 腹片基部はやや大きい細胞となっていますが、ビッタという感じではありません。

8. 葉身細胞は不揃いな印象で、かすかにベルカがあります。

 油体は微粒の集合で、各細胞に3~10個。

9-10. 花被先端の鋸歯。大きく鋭い鋸歯が、わりと規則的に並んでいます。