Claopodium gracillimum 2020/2 奄美大島(鹿児島県大和村)
細くてとても繊細なコケです.
Claopodiumは間違いないと思いますが,中肋が葉先から突出していないこと,葉縁がほぼ平坦なことなどからホソハリゴケと判断しました.
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=649x10000:format=jpg/path/scfe02eb9eb8e60d7/image/i62e8f3fff3f616ff/version/1643433520/image.jpg)
2. 渓谷沿いの砂利質の崖に生えていたものです.
3. 茎は糸状に長く伸び,不規則に分枝しています.(写真は,茎の根元が少しちぎれたと思われるので,実際はもっと長い.)
4. 茎は葉を含めて幅0.5-1mmくらいしかありません.
5. 湿ると葉を広く開出します.
6. 葉は長さ0.5mmくらいまでです.
7. 葉基部.葉縁には鋭い歯があり,葉縁細胞1列は平滑です.
葉身細胞は,葉基部まで大きなパピラがあります.
8. 中肋は葉先直下まで.
葉身細胞は10㎛くらいで薄壁,中央に1つ大きなパピラがあります.