· 

ヒロハヤナギゴケ

Leptodictyum radicale

2022/3 才井戸(名古屋市守山区)

 

小型のヤナギゴケ科のコケです.

水田跡の湿地に,点々と生えている印象です.

東海地域の泥の湿地では,時々見かけるように思います.

2. チゴザサ群落の隙間に固まって生えていました.

3.茎長は2-3cmくらいで,不規則に分枝しています.

 若い胞子体をつけていました.

 蒴柄は平滑で赤みを帯びており,25mmくらい.

4. 帽をつけた若い蒴.

5. 若い蒴

6. 雌苞葉.

7-8. 葉は2mmくらい,卵型で葉先は急に細くとがります.

9. 葉先は針状です.

10. 葉身細胞は平滑で,長さ30-50㎛,幅5-8㎛.

11. 葉縁は全縁または弱い歯があります.

12. 葉基部の細胞はやや幅広くなりますが,翼細胞の区画は不明瞭.

13. 葉は茎から彙状に開出するものが多いです.

14.  葉先は溝状になるものが多いです.