Vesicularia flaccida 2022/5 名古屋市守山区
シロハイゴケあたりかと思いましたが、葉身細胞が幅広いフクロハイゴケの仲間のようです。
葉先が長く尖ることや、分枝がまばらなことなどから、ヨコスカイチイゴケと判断しました。
草もコケもほとんど生えていない、竹林の斜面で見つけました。
普段見向きもしないような場所でも、たまに調べてみると発見があるものですね。
2. やや湿り気のある腐植質の土崖にありました。
3. 茎は2-3cmくらいで、まばらに分枝します。枝先以外の葉はすぐに枯れてしまうようです。
蒴柄は1cmくらいです。
4. 葉はややまばらで、横に大きく広がります。
5. 乾燥標本です。乾いても葉はほとんど変化なし。
6. 偽毛葉は、短い糸状に見えますが、基部は2細胞幅あるようです。
7. 仮根は平滑。
8. 茎の断面。表皮細胞は小さくはならず、やや薄壁でした。
9. 葉は1.5mmくらいのが多く、ほぼ全縁です。
10. 葉先は細長くとがります。
11. 葉身細胞は幅15㎛、長さ70-90㎛くらいで、薄壁です。
12. 翼細胞の区画は不明瞭です。
葉基部の細胞はやや幅広くなるようです。
13. 蒴は水平からやや下向きにつき、卵型で短い。
14. 蓋には小さな突起があるようです。