ミヤマハネゴケ

Plagiochila hakkodensis  2022/7 段戸裏谷(愛知県設楽町)

 

透明感のある緑色で、とてもきれいなハネゴケです。

生育環境も見た感じもマルバハネゴケに似ていますが、葉が幅広く、鋸歯は不規則で荒いようです。

2. ブナ林内を流れる細流の水際付近、針葉樹の根元に着生していました。

3. 二次茎は2cmくらいのものが多いようです。

4. 背面から。葉の背縁は強めに内曲?し、基部は少し下延しています。

5. 腹面から。腹縁基部はあまり下延しないようです。腹葉はほとんど見られません。

6‐7. 茎頂より少し下あたりに雄苞葉をつけている個体もありました。

8-9. 葉は長さ、幅ともに1.5-2mmくらい。やや幅のほうが短い傾向があるようです。

10. 不規則で荒い鋸歯が10数個あります。

11. 葉身細胞は平滑で、トリゴンがやや大きく、油体は小粒の集合体です。

12. 茎の断面。全体に細胞が厚壁ですが、髄や皮質細胞などが極端に肥厚するということはありません。