マルバクラマゴケモドキ

Porella obutusata var. macroloba 2022/9 仏主(京都府京丹波町)

 

大きめのPorellaです。

腹片がまん丸なのが印象的です。

京都府のレッドデータブックにも記載されているようですが、やや珍しいコケなのかもしれません。

2. 渓谷沿いの大きな岩塊にはえていました。水が滴るような岩ではありません。

3. 茎は5cm以上になるので、オオクラマゴケモドキと同程度でしょう。

 やや規則的に羽状に分枝しています。

4. 腹面。腹片も腹葉もまん丸な印象で、鋸歯はありません。

5. 背面。背片の葉先は少し内側に巻くようです。

6. 腹葉は少し幅広く下延します。(腹片を取り除いたところ)

7. 腹片はほとんど下延しません。(腹葉を取り除いたところ)

8. 背片は長さ2㎜、幅1.5㎜くらい。(葉先がちぎれて少し短くなっている。)

 腹片とはキールは無いが、かろうじてつながっている葉もあるようです。

9. 枝葉の背片は少し小さめ。

10. 腹片。長さは幅の1.5倍くらいしかありません。

11. 腹葉。

12. 葉身細胞は平滑で、トリゴンは大きいです。

13. 葉縁に透明の粘液細胞のようなものをつけているものがありました。何なんでしょう。