Solenostoma flagellatum 2022/10 屋久島(鹿児島県) ヤクスギ帯
このコケも水の滴る岩盤上に生えて,ミゾゴケのような雰囲気があります.
ツボミゴケの仲間で 茎から鞭枝が出るのも初めて見ました.
茎葉体はオリーブ色と言いましょうか.
2. 濡れた岩盤,たぶん花崗岩を被っていました.
3. 茎は5㎝以上になり,基部付近で分枝する傾向があるように思います.
4. 背側からだったかな.
5. 腹側だったか.背腹ともほとんど同じで,腹葉や仮根は見当たりません.
6. 側面から見ると,葉先が2裂しているような雰囲気があります.
葉基部は下延はほとんどしていません.
7. 多くの鞭枝がでています.
8. 鞭枝基部の拡大.
9. 鞭枝中部の拡大.葉は少ししかつけていないようです.
10-11. 葉はやや楕円形で,鋸歯はありません.部分的に紫色を帯びていました.
12. 葉身細胞はほぼ平滑で,トリゴンは小さめ,油体はブドウ房状でした.
13. 葉基部の細胞はやや大きく,角張る傾向があるようです.