Rhodobryum roseum 2016/9 松本市
カサゴケモドキと仮同定していたのですが、再検討の結果、カサゴケと判断しました。
葉の枚数が少ない以外はカサゴケモドキとそっくりです。
葉の断面で、ステライドの発達が悪いのが決め手かと思いました。
2. 生育地。
3. 直立茎は5~10mmくらいで、葉は生えず、小仮根が生えているようです。
4. 笠の直径は10㎜くらい。葉は20枚くらい。
5. 乾くと葉は縮れ、傘が閉じます。
6. 葉は、傘の中心部では4㎜くらい、周辺部は7㎜くらいになります。
7. 葉縁は、中部から下部では反曲しますが、カサゴケモドキよりは弱い印象。
8. 葉上部では、小さな鋸歯がでます。葉縁の舷は明瞭ではありませんでした。
9. 葉身細胞。50~70㎛くらいで六角形~ひし形。
10. 葉基部の細胞は長方形。
11. 葉の断面。ステライドは背面に見られますが、とても発達が悪いです。