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イブキキンモウゴケ

Ulota perbreviseta  2023/8 茶臼山(愛知県豊根村)

 

落葉樹林内の落枝に、カラフトキンモウゴケやヤスデゴケ類に混じって、少しだけ生えていました。

カラフトキンモウゴケに似てますが、蒴柄が短く、蒴が少し葉に埋もれた感じです。

枝を密に付けて、蒴もたくさんつけていました。

2. 落葉樹の落枝に着生していました。

3. 多くの枝を出し、各枝に2個以上の蒴をつけていました。

4. 湿ると蒴は葉にほとんど埋もれてしまいます。

5. 乾くとカラフトキンモウゴケのように葉が縮れます。

6-7. 葉は2.5‐3㎜くらいになります。基部はほとんど丸くなりません。

8. 翼部の透明細胞は4-7列くらいありました。

9. 基部中肋寄りの細胞。

10. 葉身細胞は、5-10㎛くらいで、1-3個のパピラがあります。

11. 蒴柄は1mmくらいしかなく、蒴もカラフトのように長くはないようです。

12. 外蒴歯は細かいパピラで被われます。内蒴歯は1細胞列で、パピラがありました(写真撮り忘れ)。

13. 気孔

14. 胞子は直径25-30㎛。蒴の中で原糸体を延ばしているものもありました。