Fabronia ciliaris 2023/9 戸台口（長野県伊那市）
日当たりの良い石積みに生えていたように記憶しています。
コゴメゴケかと思ったのですが、採集していたということは、何か違和感があったんでしょう。
蒴歯があるのが決め手ですが、葉の鋸歯とか葉先がやたらと長い毛状なのも特徴でしょうか。
2. 茎は不規則に枝分かれします。蒴柄は5mmくらいで黄色っぽい。
3. 葉は長さ0.5～0.7㎜くらい。葉先が長い毛尖になっていました。
4. 葉縁の鋸歯は、コゴメゴケでも大きいことがありますが、本種では細長い細胞が混じるのが特徴かなと思いました。
5. 翼部は方形の細胞の区画があります。
6. 蒴は広卵型、帽は僧帽状。
7. 蒴歯があります。
8. 口環が見えます。胞子は径10～15㎛くらい。
外蒴歯は全体にパピラで被われ、弱い縦じまが見られました。
