Brachythecium noecicum (Bryhnia tokubuchii) 2024/9 佐渡金山(新潟県佐渡市)
金山近くの山中で見つけました。比較的大型で美しいコケです。
中肋が葉先近くまであること、翼細胞の分化が不明瞭なこと、枝葉の葉身細胞にパピラがあることなどから、エゾヤノネゴケだと考えました。
割と珍しい種類のようです。
登山道沿いの草生したしっとりとした斜面に生えていました。
3. 茎は10cm以上伸びているようです。不規則に長い枝を出しています。
4. 乾いた植物体。葉は斜めに開出したままです。
5. 枝の中央付近は大きな葉を付けます。
6. 写真がうまくないですが、雌苞葉だと思います。
7. 茎葉は2㎜で広く下延しています。中肋は太くて、葉先近くまであります。
8. 葉先はヤノネゴケほどは長く伸びないような印象。
9. 葉身細胞はほぼ平滑で長さ30µmくらい。
10. 葉縁は全体に細かい鋸歯があります。
11. 中肋背面。
12. 翼部の区画は不明瞭です。
13.枝先の葉はややまばらで小さいです。
14. 枝先の葉。
15. 葉身細胞の背面は、上端に明瞭なパピラがありました。