Aptychella brevinervis 2022/10 屋久島(鹿児島県) 写真はヤクスギランド線で見たものですが、ヤクスギ帯ではかなり普通に生えていそうです。 枝先に長い糸状の無性芽が固まってついていますので、オオタマコモチイトゴケの仲間でしょう。 このあたりの分類群は近年A先生が多くの報告をされていて、少し私の頭ではついていけません。...
Fleischerobryum longicolle 2022/10 屋久島(鹿児島県) ヤクスギランド線を歩いていて見つけたコケです。 サワゴケの仲間に見えますが、かなり大きくがっしりした印象です。 葉身細胞の中央にパピラがあることなどからも、ナガクビサワゴケで間違いないと思います。
Brachythecium rutabulum 2022/10 屋久島(鹿児島県) 屋久島の山中で、蒴をたくさんつけているセン類を見つけました。 アオギヌゴケの仲間のようです。 蒴柄全体にパピラがあることなどから、ヒロハノフサゴケだろうと思います。 Brachytheciumにはヒロハフサゴケという種もあって紛らわしいですね。
Dicranum setifolium 2023/9 北八ヶ岳(長野県茅野市) 葉の下部の葉身細胞がとても厚壁なので、setifoliumだと思いました。 円筒形の蒴をつけているのは別種のようです。 数種類のDicranumが混在している中に混じって生えていました。
Yakushimabryum subintegrum 2022/10 屋久島(鹿児島県) ヤクスギ帯の谷部の樹幹から垂れ下がっていました。 特徴的な翼部から、ナガハシゴケ科でしょう。 最近の研究成果を蘚苔類研究などで調べて、ヤクシマコモチイトゴケだと判断しました。 長い糸状の無性芽が一番のポイントかなと思いました。
Aloina obliquifolia 2023/9 戸台口(長野県伊那市) 葉の腹側に同化糸が密生する変わったコケです。 今回は論文を見て生育地を見つけることができました。 国内では長野県からしか報告されていない貴重なコケですね。
Fabronia ciliaris 2023/9 戸台口(長野県伊那市) 日当たりの良い石積みに生えていたように記憶しています。 コゴメゴケかと思ったのですが、採集していたということは、何か違和感があったんでしょう。 蒴歯があるのが決め手ですが、葉の鋸歯とか葉先がやたらと長い毛状なのも特徴でしょうか。
Tortula sinensis 2023/9 戸台口(長野県伊那市) 近くにはコモチネジレゴケもありました。 ヘラハネジレゴケT. muralis に似ていますが、葉が左右相称で、葉先が凹むような傾向も見られないので、T. sinensisかと思いました。
Anomobryum filiforme var. concinnatum 2023/9 中山峠(長野県伊那市) ギンゴケに似てますが、白っぽくなく、ひょろ長く伸びるコケです。 むかご状の無性芽をつけていました。
Rhytidium rugosum 2023/10 四阿山(長野県上田市) 黄緑色の大きなコケです。 葉が皺だらけで、ラッコゴケのような印象を持ちました。